ヤブログ本館

突然ですが。

明日から8日間、フランスとイタリアに行ってきます。
だからしばらく、ブログの更新はできません。でも帰ってきたらまたすぐ書くので、忘れんといてください。

「農業研修旅行」です。市と農協が補助してくれるので、半額以下で行けます。その代わり、結果はレポートとして提出し、旅先で得たことを地域や農業の発展に生かさねばなりません。まあもとよりやる気まんまんなので、その点は問題ないでしょう。

以下常体。
行き先は、レモン農家、ママレード工場、レモンチェロ(レモンジュースみたいなものらしい)工場、そして世界最大の面積と取引量を誇るランジス市場。農業関係はそんなもんで、後は観光名所である。そうそう、僕の大好きなアンドレア・ボチェッリの生まれ故郷、トスカナにも行く。
僕が持っている彼のアルバムの中で、もっとも好きなやつの題名が「トスカナ」。そのままである。DVDのプロモ映像でボチェッリがそこに立って歌っていた、緑のなめらかな丘が、有名なトスカナの丘であろう。

農業に話を戻すと、フランスは世界が認める農業先進国である。向こうは向こうで課題もあるらしいが、自国の食料を自国でまかない、ワインや小麦を中心に輸出も盛んという状況は、立派である。まあ日本は土地柄、農業に不利なので同じようにはいかんのだけど。でもやはり、農業に対する国民の理解が、根本的に違うような気もする。その辺を確かめてくる。

イタリアは巷でよく聞く「スローフード」や「地産地消」の発祥地で、グローバリゼーションによって危機に立たされた農家が、地域ぐるみで消費者と連携して伝統的な農業を守ろうとしている例が多いという。観光と、農業を非常にうまく組み合わせて、自分たちの地域のよさを世界に対して発信しているらしい。こういう考え方は、大量生産に行き詰まりつつあるわが地域でも、これから十分に検討されるべきである。というか、いま僕がやっているジュース工場や直売所の取り組みが、まさにそれである。ぜひ本場をみて、こちらの活動で役立てたい。

てな次第であります。明日は4時半くらいに起きます。それではいってまいります。
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# by takeyabubass | 2005-09-01 23:25 | 仕事

気の赴くままに書けば

やはり、自分のページというのはいい。自分の居場所が、一つ増えた。過度に入り浸るのは危険だが、仕事や役目を終えてここに来ると心が和む。

自分ひとりである行為自体を楽しむことを「小さな自己満足」、行為によって人に影響を与えたり、人から賞賛されたりして楽しむことを「大きな自己満足」と、僕は定義している。ここでいう「大きい」「小さい」は優劣を示すのではなく、他人を含むか含まないかということであり、単なる範囲であり、属性である。また一つの行為をどちらかに割り切るのではなく、相対的に位置づけている。

N-style時代から続くこの著述は、比較的「小さな」自己満足である。少しずつたまっていく自分の書き込みを眺めるのは楽しいものである。
しかし全く自分だけ、というのもときどき寂しくなる。だから細々とではあるが、あえて世界からアクセス可能なところで行っている。

小さな自己満足の姿勢は崩さず、僕の生み出すものを気に入ってくれる少人数の人々とともに生きる。他者に迎合して自分を変えるよりも、ありのままの自分を受け入れてくれる世界の中で生きていく。竹やぶと周囲とのかかわりを冷徹に観察すると、竹やぶはそういう風に生きている。理想、という訳ではない。元来怠け者なので、自然そうなるのである。このブログだけでなく、農業にも、音楽にも、地域の活動にもそれはあてはまる。

インターネット社会の成熟とともに、そういう生き方がより可能になるだろう。日本語の壁を越えることはさすがに難しいが、国内なら、どこに住んでいても個人と個人が容易にアクセスできるのである。産業の形態も変わる。「自営業で、全ての人が必要とする食物を作っている」農業なんか、もっともネット社会の影響を受けやすいと思う。ただ多くの農家は栽培・経理・人事などを全て1人でせねばならんから、ネット環境を整える暇がないのが実情である。

僕がもし、周りの多くの若い農業者と同じように、親父が経営主でバリバリ働いているとしたら、絶対にネット環境の整備にもっと力を入れる。惜しむべくは、祖父の引退とともにギリギリで農業を引き継いだために、経営主や地域の一員としての重責が、一度に双肩にのしかかってしまったことである。しかし何とかかとか、IT化の方向もちゃんと進めてはおる。

先日、地域のIT化をテーマとした、さるシンポジウムに参加した。地域のITインフラ整備に関して、行政や企業、地域マネージャーたちが熱く意見交換していた。さまざまな課題はあるが、地域でのネット人口もこれから増えていく方向だなと思った。クルマ社会が人の住むところ津々浦々にまで発展したように、戦争や恐慌さえなければ、ネット社会も同じように発展するのではないか。

僕が描く経営体の像の一つ(いくつかある)に、ネットを媒体として消費者と直接つながり、年間を通して多品目の農産物を供給する、というのがある。しかし全国の消費者とつながれるとは言っても、輸送費の面でやはり地理的に近いほうが有利である。だから相手は自然と、近隣の非農家ということになろう。理想は自分の車で配達できる範囲である。(もちろん輸送費を払ってでも買ってくれるなら、遠くても発送いたします)
また所詮ネットは通信手段や出会いのきっかけにすぎず、人と人とのつながりが基本である。実際に出合った人に自分のサイトを教え、僕が何を考え何を作っているかを知ってもらい、気に入ったら取引してもらうのが理想である。従って取引人数もそう多くならず、自然「自給的農業+少人数の顧客」となり、これが先に述べた、僕の生き方に即した経営体である。


話題が発散しすぎて疲れた。この続きや、途中の一つ一つの話題については、頭の整理がつき次第掲載していく。

今日は終わり!
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# by takeyabubass | 2005-08-31 22:11 | 思想

英雄たちの群像5

Mr.ノボは、一流の男である。
今日、尊敬するノボの畑を見せてもらった。以前彼のみかんをたべたことがある。そのとき僕は彼のことを知らなかった。しかしそのみかんは、強烈に印象に残った。
少し大きめの、Lサイズのみかんであった。皮はなめらかで、落ち着いたというか、くぐもったような橙赤色をしていた。手に取るとずしっと重みがあった。
柔らかくて、みるみる剥けた。じょうのうが薄い。房で実を割ると、薄皮が剥がれて真っ赤な果肉がむき出しになる。2房、とって食べた。みずみずしく、ほどよい弾力もあった。
ただ甘いだけで、うまくないみかんはよくある。「糖度13度」と銘打ったみかんよりも、糖度と酸度のバランスが取れて、適度にアミノ酸を含む11.5度のみかんほうがおいしいことは、ままある。しかし彼のみかんは、甘くておいしかった。なんだか、作り込んだという感じの味だった。しかもそれが不自然ではなく、丹精こめてつくった、という風な。

僕はそこに、自分の目指すべき方向性を見た。素直に、「僕もこんなみかんをつくりたい」と思った。彼と懇意になってからは、いろいろ話を聞いた。みかんの味から想像したとおり、試行錯誤を繰り返し、日々たゆまぬ努力をする一流の男であった。
少し前にみかん生産者で話題になった「切り上げ剪定」という技術がある。僕は本で見てそれを知っていた。彼はそれを実践していた。今、話題なのは「樹冠上部摘果」である。彼はそれもいち早く取り入れた。そして両者を比べた結果、「切り上げ剪定」よりも「樹冠上部摘果」がよりよいと判断し、今はもっぱら後者を行っている。

以前僕が「今度畑を見せてください」と頼んだら、彼はうれしそうに、「おう、見にこい」と言ってくれていた。それで今日行ってきたのである。
何か特別な、理想的な、教科書のような畑を想像していた。しかし違った。今の僕の畑を、少し頭をひねって手を加えれば変身させられるような印象を受けた。同時に、今僕がやろうとしていることを徹底しさえすれば到達すべきものであるとも確信した。無理だと思っていたことが、急にできそうな気がしてきた。
僕はすがすがしい気持ちで「ありがとうございます」といい、ふくらむ期待を胸に、家に帰った。

つづく
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# by takeyabubass | 2005-08-30 02:10 | 他人

ガキノコロ

小学校時代のことで、今でも誇りに思っていることがある。
それは、非常ベルを押したことだ。しかも2回。ボタンなるものを、押してみたい年頃である。きっと誰もが、押したいと思ったに違いない。

1回目に押したのは、2年生のときである。たしか掃除の時間だった。僕は雑巾で、廊下を拭いていた。ふと見上げると、そこにボタンがある。それは透き通っていて、中に赤いものが見えていた。「強く押す」と書いてある。

鼓動が高鳴った。押してはいけないとは、知っていた。しかし押しても殴られはしないと思った。押すときっとベルがなるんだろう。それが何だというんだ。謝ってすむではないか。それよりも、このこみ上げる衝動にこたえたい!勇気を出して自分の欲求を満たしたい!!
押すべきだと思った。今思えば子供心ながら、非常に冷徹にメリット・デメリットを分析している。

僕は押した。ボタンは意外とかたく、小学生の手だと、力いっぱい押し込まねばならなかった。僕は親指で、透明なるプラスチック板をぐいと押し込んだ。
ボチッと、プラスチック板は沈んだ。中の赤ポチも押し込まれた。けたたましくベルが鳴った。あたりが騒がしくなる。僕は1人、押し込まれたボタンを前につかの間の満足感を味わった。

「誰だ誰だ」
先生が走り回った。僕はすかさず、次の行動に移った。野望は達成している。後はいかに、自分に降りかかる災いを少なくするかである。僕は先生に、自ら申し出た。
「僕がやった。」
「なぜ押したのだ。」
「ボタンを、雑巾で拭いていたら誤って押してしまったのです」
あつかましくもそう言い切った。ガキの言い訳に教師がどう思ったかはわからないが、
「校長先生に謝りなさい」とだけ言われた。
僕は1人で校長室に行き、
「非常ベルを押してごめんなさい」と謝った。

2回目は確か4年生のころ、水泳が終わって着替えていたときだ。
友達に嫌なやつがいて、話の弾みで、
「非常ベルは、よう押さんやろ?」といわれた。僕はむっとして、
「押せるよ」とこたえた。
「じゃあ押してみ」と相手が言うので、
ほら、と、何の躊躇もなく押したのである。手馴れたものだ。またしてもけたたましい鐘が鳴り、周りはぞめきたった。その後のことは覚えていないが、どうせ大したことはなかったんだろう。

僕にはそういう性分がある。
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# by takeyabubass | 2005-08-28 19:22 | 過去

竹やぶも木から落ちてエキサイトする

先日、摘果をしていて木から落ちた。
木から落ちただけでなく、木ごと段々畑の2段下に落ちた。
僕はいつも、足を乗せている枝が折れても大丈夫なように、他の腕や足で保険をかけている。しかし今回は、保険もへったくれもなく、木が根元から折れたのである。

根元がカミキリムシに食われて弱っていた。くわうるに連日の雨で、水がしみこんで組織が柔らかくなっている。さらに枝の分岐角度が急だった。折れる条件がことごとくそろっていたといえる。

太い幹に体をもたせ掛けて、昼下がりの蒸し暑い陽射しに少なからずアンニュイをおぼえながら、僕はいつものように摘果していた。すると、急に体が下のほうへ下がっていって、顔の前に地面が迫ってきた。

「ああ、落ちている」と認識した。このまましばらく落ちる、とも。落ちたら地面に激突する。そのまま行けば顔面直撃だったので、僕は両腕を顔の前にだした。何しろ時間がなくてそれ以上の対策はできなかった。「もしかしたら、骨折するかもしれない」と思った。僕は想像しうる最大の痛みを思い浮かべ、それを受け入れる心構えをした。こういう光景は、夢で何度も経験していた。

僕は、5メートル下の地面にたたきつけられた。運よくそこには大きな岩やモノレールはなかった。立ち上がると、肩や背中、腰を強打していた。特に右肩から背中にかけてが、どろんこだった。でもダメージが分散したせいで、骨折などの重症はまぬがれた。

「この高さから落ちて無傷だった!!」僕は何だかうれしくなった。同時に落ちる瞬間を誰も見ていなかったことを残念に思った。
その日は最後まで摘果をして、仕事を終えた。

次の日のことである。体の節々が、なんとなくだるい。全身が筋肉痛のような、インフルエンザにかかったようなだるさである。それはその翌日も続いた。衝撃は分散したものの、体の各部位にはかなりの負担がかかっていていたのである。
貴重な発見だった。全身を強打した翌日は、全身筋肉痛になるのだ。

今はなんともない。これから気をつける。
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# by takeyabubass | 2005-08-26 21:07 | 仕事



架空の人物「竹やぶ」のブログです。書いてある出来事はフィクションです。論や思想も、架空の前提をもとに展開されているため「筆者の意見」という訳ではありません。
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