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カテゴリ:趣味( 6 )

「骨肉の愛」をよんで

当時の文章は、くどいほどにいちいち主語が書いてある。卒論の最中でもあったので、主語・述語を明確化するくせをつけようとしていたのだろう。
その後、ながはまーずBBS時代に、「書かなくても明らかにわかる文節は、極力省くべきだ」との考えに至った。その結果、文章が驚くほどすっきりしたのには驚いた。しかし「誰が読んでも、明らかに分かるかどうか」を吟味するには、大変なエネルギーを要した。

全て書くのは簡単である。ムダを省くことこそ難しい。

今は、あまり何も考えていない。思いつくことをさらさらと書いているが、かつて苦労して開拓した技術は、ある程度身についていると思う。だがそれもときどき復習せねばならぬ。「型」が、乱れてくるのが分かる。
今思えば、ながはまーず掲示板時代の中期は、珠玉の名作ぞろいだった。夕焼けの描写、雪の描写、犬とのドキュメンタリー、岩井谷の合戦などである。消去されるがままに放置しておいたのは、なんとも惜しいことをした。人生とは、不可逆である。同じ景色を見ても、あのころの新鮮な視点はもうないのだ。

まあ、過去を悔やんでも仕方ない。さらに腕を磨いて、経験的バックボーンを広げて、より魅力的な作品を作っていくまでである。

農。文。歌。教。
どれも捨てない。優柔不断ではない。迷わずに全部やるからだ。
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by takeyabubass | 2006-03-02 12:28 | 趣味

伝記もいいもんだよ

早く寝たほうがいいのはわかっている。だが書くべきことがあるときは、書いておかねばならぬ。思想は風化する。風化すれば書く意欲は失せてしまう。

いわゆる「日本文学」として脚光を浴びている作品には自叙伝的なものが多い。兼好法師、鴨長明、夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、森鴎外、石川啄木などみなそうだ。
彼らは自分の体験から自己や、社会について思索し、それを題材にして物語を書いている。彼らが設定した架空の登場人物が吐くセリフは、全て彼の思索の一部である。

つまり彼らは、体験・思索・著述を一人でこなしているといえる。いくら想像を絶する体験をしても、それを内省的に処理し、読みやすく小説化するには膨大な時間が必要なため、体験ばかりに時間をそそげないのだ。だからどうしてもこぢんまりとした、緻密な作品が多くなる。それはそれで魅力がある。一つ一つが洗練された芸術品である。

英雄の伝記は、それらとは趣を異にする。
わかりやすく言えば、「生きる人」と「書く人」の分業によってなしうる、大掛かりなスペクタクルである。「書く人」があまり創作を盛り込もうとせず、資料や現地調査などから主人公の人間性に真摯に迫ったなら、そこには自叙伝の比ではない量の実体験と、偉業が記されるはずである。
新田次郎、吉川英治、司馬遼太郎などが好例である。

どちらにも、それなりのよさがある。
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by takeyabubass | 2006-01-19 01:49 | 趣味

読書感想文

太宰治の「人間失格」を読んだ。
すらすら読めておもしろかった。世間並からかけ離れて、とことん突っ走った人だったようだ。即効性の物語で、インパクトは強い。彼の作品に魅了される人が多いのもわかる。思慮の足りない若者を、悪くすれば堕落にいざなうかもしれないようなパワーを持っている。

そこまではいい。誰が書いたか知らん、あとがきにごてごてとした賛美の言葉が並んでおり、そこで興ざめした。さすがに古今に名高い名作ではある。普遍性もある。だけどそこまで褒めすぎたら逆におかしい、というくらい褒め称えていた。

いくら天才的な作家といえども、その経験のバックボーンは人並みである。一人で、何人分もの人生を送ることはできない。むしろ「経験を、人に読んでもらえる文章にする」という行為に多くの時間を費やす分、作家の実体験の量は凡人以下かも知れぬ。
だから、書かれてある内容はといえば、「さもありなん」ということばかりである。彼が嘘偽りなく本心を吐露すればするほど、そうである。

述作の技量にとどまらず、人間性全てにおいてあがめ奉るのは、なんだか妙である。せっかくおもしろい作品を読んだのに、あとがきばかりが印象に残ってしまったよ。
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by takeyabubass | 2006-01-19 00:14 | 趣味

回帰

合唱はいい。合唱には、多くの人々の苦悩が濃縮されている。
僕たちが生まれ持った声は、それぞれ全く違う。普段使う響きのポイントも、人によりぜんぜん違う。だのに、それを統一して、あんなに多くの人々が無理やり声質をそろえて、苦労の末初めて結晶化する不自然の塊である。

僕は7年間、合唱を続けた。ボイストレーニングではよく、「力を抜いて、自然に」声を出すよう言われた。しかし十人十色の「自然な発声」の集合が美しい合唱かというと、そうではない。ふだんダミ声でしゃべっている人にとっては、ダミ声が自然なのだ。しかしそれをつらまえて、「その発声は、無駄な力が入った不自然な発声だ」という。ちょっと器用なヤツが、「これが力の抜けた、正しい発声だ」と主張する。団員は、あたかも「正しい声」と「そうでない声」があるように信じ込まされる。そしてそれまでの自分の声を否定し、その合唱団が「正しい」とする声に近づけていくのである。

その苦労は、並大抵でない。ありのままの自分を「間違っている」と定義して無理やり自分を変えなければならない。肉体的にも、精神的にもすごいストレスである。

2年間合唱を離れてみて、今わかった。合唱をやっていた頃常につきまとっていた苦悩の正体は、そういうことだったのだ。

しかしそういう苦悩集団を否定するのではない。その、一人ひとりの苦悩の雫が溶け合って、その上に1つの美しいメロディーが出来上がるのだ。美しい合唱を生み出すためには、その苦しみは必須なのである。
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by takeyabubass | 2005-12-28 00:39 | 趣味

神有月

祭りの練習が始まっている。去年も書いたが、祭りは2日間にわたって行われる。
一日目は村の全ての家で一回ずつ、獅子舞をまわしながら練り歩く。朝から晩まで笛を吹き、舞を舞い、飲んでもいいのは日本酒だけというハードな一日である。

二日目は獅子が「宿」から「神社」に向かい、神社の鳥居の前で舞い狂った後、石道を通ってお堂に向かう。神社にはもう一組、獅子舞がいる。僕らの集落は「上組(かみぐみ)」、もう1つの集落は「下組(しもぐみ)」である。上組の獅子舞と下組の獅子舞がお堂の前の階段ですれ違うとき、喧嘩をするというのがこの祭りの伝統でもあり、醍醐味でもある。

とまあこんなふうだが、当面は笛と舞の練習をせねばならない。また獅子舞の髪(お払いみたいな白いやつ)もみんなで作る。それを毎晩、会館に集まっては酒を飲みながらやるのだ。平均的な現代人からしたら、何が楽しいのか分からないだろう。僕も、進んでいきたいわけではない。だが伝統であるし、付き合いでもあるので仕方なく行っている。

仕方なくでもいくからには価値のある時間をすごしたいので、笛に打ち込んでいる。
笛は歌と似ている。呼吸がかなめ、という点でだ。だが笛は声に比べて、融通が利かない。声は、呼吸法がなってなくても、とりあえず出せる。個性でカバーできる面も多い。しかし笛は、ちゃんとやらないとまず音がでない。ようやく鳴っても、高音・低音が思うように出ない。よしそれがだせても、息漏れが激しければ一息で長く吹き続けることができない。

僕は、周りの同年代に比べたら上達が格段に早い。それは長い歌唱暦の中で、呼吸法の要諦をつかんでいるからである。高音もなるし、ロングトーンも出せる。あとは曲を覚えるだけである。しかしこれがなかなか、一筋縄ではいかない。おそろしく長い上に、同じようで少し違う音形が繰り返され、非常に紛らわしいのだ。

まあ人並みに、ぼちぼちやっていく所存である。いろんな曲を吹いて楽しんでいる。ただ「シ」の出し方が、今もって分からない。
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by takeyabubass | 2005-11-10 22:24 | 趣味

ヘビースイーター 竹やぶ

僕はヘビースイーターである。それはもう病的なくらい、甘いものが好きである。昔からそうだ。おかげで歯は良くない。治療していない歯は少ない。糖分の取りすぎは糖尿病に結びつくらしいが、それがどれくらい進んでいるかは、症状がないので見当がつかない。

高校から大学にかけてが、最も重症だった。とにかくお菓子を食べまくった。それこそ、馬がまぐさをはむごとく。特にチョコレートが好きだった。あのなめらかな舌触りの、ふくよかな香りの、艶やかな光沢の、ストレートな甘さの、ひんやりとしたブロック。板チョコは西洋の扉に似ている。四角のものは、歯がめり込むと割れる。ファットブルームをおこしたのもまた、あのガシガシ感が憎めない。

今は、ゆっくりと甘いものを食べる時間があまりないので、当事よりは節制できている。でもときどき、タガが外れてむさぼる。
タバコは体に良くないという。僕はタバコを吸わない。しかしヘビースイーターなので、生半可な喫煙者よりは不健康かもしれない。結局は人間、ストレスの解消が必要である。疲れていたら、いろいろやる気力もないので自然、のんべんだらりと同じことを繰り返して疲れを忘れようとする。
それが酒か、タバコか、チョコレートか、ギャンブルか、ゲームか、性行為かというだけである。やりすぎたらどれも体に悪いことは、言うまでもない。

「タバコを吸っているほうが不健康」と、一概に断定できない要素がそこにある。どういうことかというと、

ストレスの解消法が 酒 タバコ パチンコ マージャン 女 ドラクエ と多岐に渡る人は、リスクも分散される。
酒だけでしか解消できない人は、リスクが集中する。

酒もタバコもギャンブルも女遊びもしない人は、一見健康的なようだが、実はとんでもなく不健康な可能性がある。ストレス解消法は多いほうがいい。

僕のストレス解消方は、ここに載せられるものでいえば、

食べる
寝る
本・マンガ・ネットを見る
ブログを書く
ギターを弾いて歌う

である。(こうしてみたら、スポーツが何もない。何かやろうかしら)
あとは、できるだけ好きな仕事で、必要最低限のお金を稼ぐようにしている。
また趣味にお金がかかりすぎると、稼がねばならぬ金額も増えるので、極力安上がりを心がけている。
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by takeyabubass | 2005-10-23 20:46 | 趣味



架空の人物「竹やぶ」のブログです。書いてある出来事はフィクションです。論や思想も、架空の前提をもとに展開されているため「筆者の意見」という訳ではありません。
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