ヤブログ本館

2006年 05月 23日 ( 2 )

竹やぶは、レベルが25になりました。

五里霧中の農業で、一つうれしい結果が出た。初めてやった接ぎ木(つぎき)が成功したのである。

接ぎ木というのは、木の一部を他の木に移植することである。元気な木を途中ですっぱり切って、切り口に別の木を挿し込むのだ。このとき地面から生えているほうの木を「台木(だいき)」、挿し込むほうの木を「穂木(ほぎ)」という。接木が成功すれば、穂木ばかりが成長して葉を茂らせ、実を結ぶ。つまり接ぎ木部分から上だけが、別の木になるのだ。この技術を使えば、一つの木にいろんな種類の果実をつけさせることもできるわけだ。

しかし成功させるためにはコツがいって、適当にやってもうまくいかない。祖父は接ぎ木が苦手である。農協職員も激務のさ中なので、たった一人の若者のために動員は出来ない。つまり付きっ切りで指導してくれる人はいなかった。仕方がないので、本を見ながらやった。分からんことは、携帯で他の農家に聞いた。そうして、信じられない遅さで、ようやく三本の木で接ぎ木を完了させた。「温州みかん」に、「せとか」を接いだのである。

1ヶ月くらいちょくちょく観察していたら、穂木に巻きつけたテープを突き破って、きみどり色の新芽が頭をもたげてきた。全ての穂木から新芽が出た木もあるし、7割くらいしか出ていないのもあるが、今後もまだ出てくるだろう。
「一人じゃ出来ないなあ」と、去年は断念したことだった。でもいつかはやらねばと、気にかかっていた。日ごろ思いつること、果たしはべりぬ。なんだか、初めて空を飛べたらこんな気持ちだろうと思われる。

竹やぶは レベルが あがった
竹やぶは のうぎょうが 22あがった
竹やぶは かていきょうしが 28あがった
竹やぶは おんがくが 3さがった
竹やぶは ぶんしょうが 2あがった

竹やぶは つぎきをおぼえた
竹やぶは (以下略)
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by takeyabubass | 2006-05-23 17:18 | 仕事

僕は親切

とある新聞に、こんな記事があった。

ある公共機関の職員が、小学生にエイズの説明をするときに、
『エボラ出血熱などは、感染したら患者はすぐに死んでしまうので、人にうつる可能性は低い。それにひきかえエイズは、感染したからといってすぐには死なないので、人から人に伝播して広がりやすい。』

といったのだそうだ。
ある生徒がこれを聞いて、授業の感想文に、「エイズ患者は早く死ねばいいという表現はどうかと思う」と書いた。それを問題視した上部組織が、説明をした職員を処分した。

記事には、それへの反駁が書かれていた。
「職員は、『エイズ患者は早く死ねばいい』などとは一言も言っていない。むしろ彼の客観的な表現を、勝手に解釈して誤解した生徒の言語能力のまずさを、教育者は問題視すべきだ」という内容であった。

その通りである。
言葉を客観的に受け取れない人に、困らされることはしばしばある。
たとえば、「あの子はかわいいね」というと、「どうせ私はブスですよ」という人。「ああしんどい」というと、「私がしっかりしていないからダメなんだ」と受け取る人。こっちはそんなつもりで言っていない。しんどいというのは、単なる独り言である。しんどいのは嫌だとも言っていないし、君は無能だとも言っていない。そういうべきときははっきり言う。

他人の言葉で必要以上に傷つく人というのは、要は自己中心的なのである。相手も、自分と同じような思考回路を持っているのだと勝手に解釈している。

そうではない。言葉の定義というのは、一人一人全く違う。僕が「懐かしい」と呼んでいる感情を、「寂しい」と呼んでいる人がいても全然おかしくない。だけどそれでは不便なので、一応みんなが共通して使えるようにある程度取り決めをしている。辞書に載っている意味がそれである。(所詮は辞書も言葉の集まりなので、厳密に言うと無意味だが。)一応、他人と会話をするときは、「自分の言葉」ではなく「辞書的な言葉」を使うのが礼儀である。そうしないと言葉によるコミュニケーションは不可能になる。

僕は少し前まで、務めて「辞書的な言葉」を使うよう努力してきた。しかしそれによって傷つく「ジコチュー」がわりと多いので、変化を迫られた。今では、「相手の言葉」を使うよう努力している。なんて親切な僕。

本来、「自分の言葉」と「相手の言葉」の間に「辞書的な言葉」があって、会話の際は公平性を期するため、みんなが「辞書的な言葉」を使うことが望ましい。しかしそれが出来ない人が多いので、僕は相手に応じて、「相手の言葉」ばかりを使わねばならない。「自分の言葉」どころか、「辞書的な言葉」までをも捨てて。

中途半端だがこれで終わり!
なにごとも、中途半端が一番である。というか完結するような話題などない。思索の続きはそのまま放置しておくべきものである。気が向いたらまた続きを考える。
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by takeyabubass | 2006-05-23 16:47 | 思想



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