ヤブログ本館

2006年 02月 17日 ( 1 )

閉塞感

どんなにがんばったって、効率よく作業したって、一人でできることなど、たかが知れている。2年間農業をやってみて、つくづく思う。
少人数で結束して何か一人ではできないようなことをしたい。アカペラは、いろんなことを教えてくれた。ながはまーずのメンバーが、一人ずつ得意な曲を熱唱したとしても、5人でがっちりハモッた一曲にはかなわない。
また活動の過程においても、複数のメンバーがいたほうが、友情あり、競争ありで、何かと刺激的だ。一人ひとりが自立できてさえいれば、どんなメンバーでもうまく行く気がする。また仮に自立できていない人がいても、協力して一つのものを目指す中で自分のふがいなさに気づき、成長していくということもある。そういえば、かつての自分がそうだった。

経営統合してえ!!

現在のところ、農家は、一人ひとりが社長である。みんなが思い思いに、設備を整え、身近な人を雇い、少しずつ成長させていく。僕もその一員として、こつこつと成長していく気でいた。

しかし何か、先が見えてしまった。僕がいくらがんばっても、結局のところ周りの先輩農家のあとを追うだけである。独りの努力では、そんなに劇的なことはできない。周りを見渡せば、将来の僕がいる。そしてそれは決して、若い僕をときめかせ、奮い立たせるものではないのだ。

自分にできることの中で幸せを見つけていくのは大事なことである。しかし未知に対するあくなき憧れをなくせば、人生はつまらぬものになるだろう。

わが子に農業を継がせる義務はない。僕は、自発的に農業をやりたいと思った人がやるのが一番だと思っている。そういう人がいないのなら、わが農地は山野に帰るべきである。先祖代々の農地を子、孫の代まで守り続けねばならぬとは思わぬ。僕の後を誰かがやってくれるのなら、それは誰でもかまわない。自分の農地が法人名義になってもかまわないと思っている。

さる直売所が、近々法人化するかもしれない。単なる販売施設ではなく、生産・加工・農業観光・教育など幅広い活動を視野に入れた法人となる予定だ。首脳の間からは、「法人自体が農場を持ってはどうか」とか、「業務の一つとして、作業受託をしてはどうか」などの案も出ている。

非現実的かもしれないが、複数の農家が自分の土地を出し合って法人名義とし、一つの大きな農場を作り、管理を合理化できないものか。また法人格ともなれば、人を雇うことも今までより容易になる。そんなふうに捻出した労働力でもって、耕作放棄地で作業受託したり、鳥獣害対策チームを作ったりできないものか。その社員の一員として働きたい気持ちはある。

僕は、自分を「農家」という枠に押し込めたくない。一つの仕事を、一生続けることはすばらしいことだが、そればかりが道ではない。その時点、その時点で社会の要求に応えること、それが仕事である。仕事が社会から認められれば、お金は入ってくる。
自分の土地を後生大事に守り続けることは、安全で、賢明な選択である。だが何となく、パーッと広がる夢がない。もっと自分を信じ、人を信じたなら、苦しくても生きがいのある道が開けるのではないか。なんだか最近、そんなことを考えている。
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by takeyabubass | 2006-02-17 00:28 | 仕事



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